今の状況を「100年前の再来」とするニュースをよく見ます。では比較してみましょう。
・100年前:スペイン風邪
1918年1月から1920年12月までに世界中で5億人が感染したとされ、これは当時の世界人口の4分の1程度に相当する。
その中には太平洋の孤島や北極圏の人々も含まれた。死者数は1,700万人から5000万人との推計が多く、1億人に達した可能性も指摘されるなど人類史上最悪の感染症の1つである。
・今:コロナウィルス
2020年2月から5月までに世界中で500万人が感染したとされ、これは当時の世界人口の0.7%程度に相当する。
死者数は30万人であり、21世紀史上最悪の感染症の1つである。
こんな感じでしょうか(コロナは今日現在の2倍で記載)。スケールは全然違うのですが、社会がとらえるインパクトはほぼ同じだと思っています。
では、なぜインパクトが同じなのか。
僕は
「死の特別性が大きく変わったから」
だと思っています。
1920年頃の世界は大戦もあり、人が死ぬのはごくありふれた出来事だった。一方、2020年の世界は大きな戦争もなく、医療も格段に進歩した。人口は急激なスピードで増えている。
つまり、今は死はとても特別な出来事になった。
自分は簡単には死なない、はずだった。
でも、コロナに殺されるかもしれない。
つまり、恐怖はスペイン風邪と同じレベルなんですよね、実際の怖さどうこうではなく。ただ、冷静にこの情報を比較すると、「ああ、大したことないや」と感じるわけです。。。