時事ネタ

大統領選挙について思った事

今回の大統領選挙、思う事がいろいろあったので、ここで書きたいと思います。

1. アメリカの分断

元々二大政党制なので、2つのイデオロギーに国民が分断されていたのは

事実だと思います。ただ、以下の4つで支持する大統領が真っ二つに近い

割れ方をしたというのはかなり稀なのではないかなと。

・年齢:若者はバイデン、高齢者がトランプ

・人種:平等がバイデン、白人至上がトランプ

・地域:都心がバイデン、地方がトランプ

・業態:隆盛がバイデン、衰退がトランプ

つまりは、グローバリズム排斥で古き良きアメリカを復活させ、アメリカ

ファーストで経済をよくする、実際これを実践してきた4年間を肯定する

トランプ支持派と、経済はトランプほどの良さは期待できないかもだけど、

トランプが起こした世界の摩擦を元に戻し、GAFAMへの適切な課税を

含め富裕層への課税強化による税収増、その他「平等」を主眼に置く

政策、これを大切と考えるバイデン支持派。若しくはバイデンも別に推せ

ないけど、単に「もうトランプは嫌だ」という反トランプ派。

アメリカが「世界の盟主」という立場を考慮すれば、バイデンがふさわしいの

は明らかなのですが、トランプの4年でもう世界の盟主ではなくなりました。

「単なるわがままで移り気なお金持ちの坊や」になってしまい、移り気を

中国や日本に手玉に取られた感じだと思います。「川建国」というキーワード

が中国で流行語になってますが、川はトランプを指すので、「トランプが

中国を建国してくれた(立て直してくれた)」という事を意味しています。

つまり、トランプの停滞した4年のおかげで中国はかなり進歩したという事

なのですよね。

その最たる例が日中関係だと思います。

トランプが就任当初、日米外交に圧力をかけたのですが、その結果、

日本というか自民党は中国との連携を深める選択を取りました。

慌てたトランプは速攻に日本への圧力を撤回。こんな無駄な駆け引きの

4年だったと思います。米中もトランプは経済摩擦を仕掛けたけど、当然

中国も対抗するわけで、トランプは中国包囲網を作って一斉に中国

潰しをしようと企んだけど、他国からすればどちらも被害を被ってくれる

ので「第三者」で両者と取引するのがベター。日本はそれを選択している

典型的な国だと思います。

と、ここまで反トランプな事を書きました。まあ僕はナショナリズムが進む

と戦争に発展しやすいので、それが嫌で反トランプなわけですが。

一方で親トランプ側の立場を考慮してみたいと思います。

まず、グローバリズムに寄り添うとアメリカ自体が衰退する、という事実が

あり、綺麗ごとで自分の生活が脅かされるのは困る、という事だと思います。

衰退産業をトランプならナショナリズムで守ってくれる。外との競争力は維持

してくれる。バイデンなら自由貿易に近づけるだろう。そしたら、俺たちの仕事

がなくなる・・・。以前日本でもTPPで農家の方々が似たようなコメントをして

いました。今や自動車業界まで衰退産業扱いされ始めた時代(まさに今年

からだと思います)。そういった産業に従事していて現在生活に余裕がない

状態であればトランプの政策はかなり重要なのだと思います。

また、アメリカは白人が78%の国です。とくに北部はほとんど白人な感じが

します。一方南部は黒人も多いけど、ヒスパニッシュがかなり多い。

マイアミに行った時はホテルで英語が通じなくて困ったこともありました

(支配人以外全員スペイン語しか話せなかった。超安ホテルです。)

過去の差別が生み出した遺産だと思うのですが、黒人・ヒスパニッシュは

所得水準が白人平均と比べると圧倒的に低い。さらに21世紀に入り、

格差は日増しに増大しています。

で当然ながら貧困層が多ければ治安が悪くなる。特に大きな被害を自分や

身内が被ったことがある人は白人至上主義、若しくは純血主義に走るのも

想像に難くありません。実際、日本だってこれから移民が完全開放されて

移民流入で治安が劇的に悪化したら、「純血主義」が一気に広まる気がします。

地域は業態とかなりリンクするのでここでは割愛して、残るは年齢。高齢者が

何故トランプを望むのか。いろいろ記事を見ましたが、トランプ自身が高齢者

擁護の政策を打ち出してはいるものの、これが原因か?というと疑問も残る。

白人至上主義とリンクがあるのかなぁとも思うのですが、ここははっきりと

分かりませんでした。

なんかかなり長くなりそうなので、今日はこの辺で。

明日はその2を書きます。

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