昨日、このウェビナーを視聴しました。
傾聴カウンセリングを安価に提供しているNPO団体の初のウェビナーという事で有料でしたが
参加してみました。
内容は2部構成で、
1部:若年層のネット犯罪被害と自衛策
近年のネット、特にSNS起因のいじめ、殺人等の犯罪の概要説明とそれらに対する自衛策
について。
犯罪被害例は、
・新潟県立高校「指導死」事件
・広島LINE殺人事件
・神奈川県立高校「ネットいじめ不登校」事件
など。
自衛策としては、
・メンタルヘルス教育・自殺予防教育を学校で行う事
・子供たちが大切にされていると感じられる環境を家族・社会全体で醸成する事
・周囲の大人たちが自殺をめぐるネット・コミュニケーションの実情を認知する事
・当事者目線に立つ事(自分目線で子供たちの問題の大小を判断するのではなく、当事者
がとても問題というのであればとても問題と考えて理由を探る事)
・後遺症をケアする事。後遺症は人間関係の再統合を図るか、若しくは再統合を諦めて新しい
環境を構築する柔軟性も考慮する事
などがある。
2部:女性の若年層の自殺の現状
現在日本の自殺者数は年間2万人程度。20歳未満の自殺者は「9月問題」(2学期始業が
起因と考えられる)が特徴的だが、今年はコロナの影響で「8月問題」だった。。。
・小中高大学生別の女性の自殺の分析
(かなり細かいので割愛)
・地域差
関東では居住別だとばらけるが、自殺を行った場所は東京が多数。東京が自殺の場所
とならないような何らかの検討が必要と考える。
・今年7月と8月の分析(いのちの電話)
女性は7月23日がかなりコールが多かった。ALS患者の事件の影響が大きいと感じられる。
等々。。。
感想:
既にカウンセラーを始めた自分としては、「うーん、命を預かるまでの覚悟は今はまだない
なぁ」という事。同時に、いつの時代も闇って深刻だよなぁと。今は情報の収集が以前と
比べ物にならないほど進んでいるため、顕在化してきてますが、僕らが子供の頃もいじめ
はひどかった。ただ、自殺や傷害事件にならないと顕在化しなかったんですよね、当時は。
だから、形態は変わってきているけれども、本質はあまり変わっていないと思う。
まあ、世界がどうなのか、日本固有なのか、それは定かではないですが、正直どうでも
いい気もする。今の日本の経済状況、社会環境が劇的に変わらない、それを前提として
どこから手を付けるか、そこが大事な気がしています。
講師の渋井さんが話していましたが、個人的には以下の4つが大きなポイントと感じました。
・子供たちが大切にされていると感じられる環境を家族・社会全体で醸成する事
→ポジティブ心理学・NLP・カウンセリングマインドを普及すれば少しは変わるか、
自分は大きく変わる可能性を感じている。
・周囲の大人たちが自殺をめぐるネット・コミュニケーションの実情を認知する事
→大人全体への教育が必要とは思うが、優先順位が高いのは教員のネット教育、しかも
より子供たちが行っているリアルなコミュニケーションに対する認知力の向上だと思う。
・当事者目線に立つ事
→これはカウンセリングマインド、PCAが鉄板。やっぱり、これは皆学んだ方がいいし、
小学校、中学校、高校でしつこく学んだ方がいいと思う。
・後遺症をケアする事。
→これ物凄く難しい。僕が小学校でいじめられた時、次の年にクラスが変わり、担任が
僕をトランスフォームする事で解決したが、運が良かったと思う。同じ担任でもうまく
いかなかった生徒も多い。運次第にならない方法はないか。ここは友人の校長先生
に問うてみたいと思う。
以上ですが、内容が想像以上に重くて、聴き終わって、「とはいえ、少しでも自分の
カウンセリングでお手伝いしよう」そう意を強く持ちました。