時事ネタ

世界の不確実性

今、会社のお金で毎週1回「ITソリューション塾」というものに通っています。

内容はDX(デジタルトランスフォーメーション)。計13回コースです。ドラマの1クールですね。

で、DXを語る場合、必ず現状分析に「世界の不確実性の増大」が強調されます。不確実性が高まれば高まるほど、高速に舵を切れないといけない、という感じに。

で、今日のお昼休み、この塾の録画を見ながらWebを見てたんですが、2年前のこの記事に目を引かれました。

中国がまもなく「世界最強のIT国家」になる歴史的必然性

書いているのは「早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター顧問、一橋大学名誉教授」の方。

で、要旨を書きますと、

・プライバシーも独禁法もない国だから、それで立ち止まる西洋の国が太刀打ちできるわけがない

・グーグル元CEO、アメリカ高官も「中国はITの分野においていずれ追いつき、追い越す」と予想している

・日本はフィンテック鎖国やプライバシー保護法を強化して対抗すべきだがそれで十分とは言えない

という記事です。

で、この中でわずか2年でこうも変わったのか、この人も全く読めてなかったんだな、と思ったのが以下の部分。

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中国政府は、ビットコインを禁止し、中央銀行による仮想通貨に強い関心を示している。ビットコインでは個人情報は集まらないが、中央銀行仮想通貨であれば集まるからだろう。 そして、中国人民銀行は、いずれ仮想通貨を発行するだろう。

拙著『入門 ビットコインとブロックチェーン』(PHPビジネス新書)で説明したとおり、中央銀行の仮想通貨は、ビットコインとはかなり異なる仕組みによって運営される。

そして、仮想通貨を発行すると、中央銀行がすべての国民と企業の経済活動を細大漏らさず把握できるようになる。

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この記事はビットコインバブルの時の記事。仮想通貨がわずか1年ではかない夢と化すとは、早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター顧問でも読めなかったこと。僕もDBCなる仮想通貨に100万突っ込んで、今2000円くらいになりました。。。なむなむ。でも、ほんとわずか1年後の世界さえも見通せない今の世界。コロナだって読めるわけがない。この1年後に起きることもおそらく全く予想できないと思う。

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日本の電子マネーは、アリペイなどに比べてはるかに遅れている。だから、アリペイは、日本にも進出する可能性がある。

アリペイのシステムを取り入れる(日本の銀行に預金して使えるようにする)こととすれば、日本の利用者の利便は増すだろう。

だが、それは日本の決済システムがアリババに握られることを意味する。それだけではなく、顔認証で決済が行われるようになれば、日本人一人ひとりの顔が把握されることになる。

しかし、それを危惧してアリペイの日本上陸を拒否すれば、日本はフィンテック鎖国をすることになる。

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これは僕は読めたな。。。アリババやテンセントは日本と韓国には本格的に進出しませんよ。特にアリババは途上国を狙う(中国も途上国だったこれまではシェアを得たが今後はアジア・アフリカ)し、テンセントはまだまだ中国でアリババのシェアを食える。だから日本(有力なIT企業多数)、韓国(サムソン共和国)にはちょびっと出店する程度で本格的に食指は伸ばさないでしょう。伸ばすとしても優先順位が低い。だからアリペイが日本で流行る可能性は皆無と思っていましたね。。。(と書いて今後流行ったら最高に笑うw)

というわけで専門家もわずか1年、2年後をこんなに大きく見誤るのだなぁと思いました。

専門家でさえ見誤るので、素人の自分はまず見通せないし、見通そうとすること自体が意味がないことだとあらためて気づきました!

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