今日は「マンガでやさしくわかる傾聴」その4です。
クレーマーだった西野さんの対応にも慣れてきたいずみ。
家に帰ると、娘の愛菜がむすっとしている。
傾聴を始めるいずみ。
「今度の学芸会で先生がお気に入りの子ばかりいいキャスティングするのでズルい!」
「あんなに主役の練習したのに、納得いかない。もう学芸会参加したくない!」
自分が愛菜の感情になりきってみる。
前日たくさん主役の練習をした。先生の配役発表。凄いドキドキする。
先生の発表。呼ばれたのは先生のお気に入り。そして私は木の役。。。
「もやもやするよね・・・」
先生に真意を確認しようとするいずみ。
一方でそんなモンペみたいなことはやめて!
制止を聴かず電話しようとするいずみに対し泣いて止めてと懇願する愛菜。
そんな時、旦那が帰ってくる。
「もう少し冷静に受け止めなよ。愛菜はいつも先生の事を楽しく話してる。
苦情を言ってほしいわけじゃない。」
次の日、市長にこの出来事を話すいずみ。
「それは同感だな」
「共感とは話し手の気持ちを同じ人間として理解しようとする態度」
「同感(同情)は相手を自分より弱いと見下す態度」
同感と共感の違いに気づき、傾聴って深いと嘆息するいずみだった。
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Part2はマンガが短く、説明が長いです。ここから説明パートですが、冒頭で
出てくるのが傾聴(共感)を阻害するもの。
聴き手自身のさまざまな未解決の心の痛みや葛藤:つまりは不一致
不一致が生じると「無意識のウソ」が生まれやすい。
怒ってない、クレームするつもりはない、ただ先生の話を聴きたいだけ。
いずみのこれが無意識のウソ。モヤモヤして同感して怒っていて。
真意を聞くと言っても怒らないとしても真意を問いただしたいという気持ち。
「べき」「しなければならない」「してはならない」こういった強い価値観
や抑圧、これらが無意識のウソを生み出したり、傾聴を妨げる。
続いて、古宮さんが推奨する傾聴の姿勢について。
・まず体を感じる、話を聴いて自分に起きる感情・感覚に意識する事
・話を見て、おおきくたくさんうなづくこと
・キーワードを返す事
・要点を短く返す事
・話し手の感情を汲み取り、言葉で表現する
・話の流れに沿った質問をする
・軽い相談なら質問は多く(関心を示す)、重い相談なら慎重に(繰り返し
にフォーカスする)
この後共感と同感の古宮さんご自身の苦い体験談が続き、さらに傾聴の姿勢を
支援するアイデアが続きます。
・人は誰しも賢明で健康な本質がある。ただ、そんな本質を持っている人が
同時に誰しも「限界」を持っていて、何かに苦しんでいると考える
これで本書のPart2が終了。次回その5に続きます。