今日は「マンガでやさしくわかる傾聴」その3です。
いずみは傾聴をもう一度トライする。
相談内容は駅の喫煙所の改善依頼。
「そもそも喫煙所の近くを通らなければいいのに。思い込みが激しい・・・」
(自分の意見は横に置いて話し手を理解しよう)
判断しかけたいずみに市長の声がこだまする。
まず相談者に関心を持ついずみ。
すると、相談者はパティシエをやっていて臭いに敏感らしい。
そして、傾聴の重要なステップである「共感」。
パティシエになりきるいずみ。すると、
「タバコ臭い・・・
せっかくのスイーツの香りがタバコの臭いに邪魔されて台無し!」
「そうなんです!!わかってくれますか」
「もちろんです!」
その後も共感を大事に傾聴を続けたいずみ。
相談者は笑顔で帰っていった。
そして、嫌がらせ再び。クレーマー登場。
クレームを聴いていると、いずみにはクレーマーに彼女の子供時代を見る。
「聴いて聴いて、私の話を聴いてよ!」
そういう子供の声が聞こえてくる。
(無条件の愛が欠如していたのかもしれない)
市長の声がいずみの心をよぎる。
(もしかしたら、この方も親から無条件に愛してもらえなかったのかもしれない)
「辛いですね・・・」
発するいずみの心からの声。
クレーマーはあっさりと帰っていった。
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マンガはここでいったん中断。この後説明パートになり、人の4つの衝動の説明
が続きます。
・自己実現
・無条件の愛情
・現状維持
・表現
この4つを求めるのが人間であると。
そして次に共感と受容の説明。これはその2で漫画で出てきた内容を詳細化した
感じです。
で、ここを読みながら、何となく自分なりの中核三条件が現時点でこんな感じ
に見えました。まあ、日々考えは変わるのであくまで今日の今の時点で、です。
共感とは、その人の立場でまず言動を感じてみる事
感じてその感情を汲む事、自分の感情でなくクライエントの感情中心で汲む事
(自分にとって大したことでなくても、その人にとって大したことであれば
それはこの二人の間では大したことである。その逆も言える。クライエントの
感情を決定づけている価値観や思考を尊重してそれを汲む)
共感をしやすくなる大事な要素が受容、無条件の積極的関心
何でも受容するのは人間として不可能な事だが、できるだけ受容しよう、
少なくともカウンセリングの時間だけは受容しようと思う気持ち。これが
あると、共感がしやすくなる。
受容と共感というセンスをカウンセリングの時間において「一致」するように
努める事。共感を妨げる自己判断や受容を妨げる自分の価値観、これらが強く
出て、カウンセラーの中で不一致(強く葛藤)するようではカウンセリングは
進まない。受容力・共感力を磨き、これを少なくともカウンセリング時の
自分自身の「一致した姿」に近づけようとすること。
なので、順番でいえば確かに「一致」「受容」「共感」で合っていると思う
のですが、僕にとっては帰納的に
・共感がカウンセリングではマスト
・では共感力を高める要素、それが受容
・受容・共感を妨げる要素を一旦カウンセリング時に退けようと努める事、
若しくはナチュラルで妨げる要素が薄まっていくこと、これが一致
こう考えると、凄い腹落ちできました。
合っているかどうかは分かりませんが。
これで本書のPart1が終了。次回その4に続きます。